酪農学園大学附属動物医療センター
エキゾチックアニマル診療科
特設サイト

「迎えてくれて、ありがとう」が聞こえるような、
かけがえのない関係づくりを支えたい。

私たちが大切にしていること

私たちが診療において最も大切にしていることは、2つあります。

一つは、飼い主様が「ためらわずに受診できる」環境をつくること。
エキゾチックアニマルの不調のサインは、非常に些細なことがほとんどです。飼い主様が感じる「気のせいかな?」という小さな違和感こそ、病気の早期発見につながる何より重要な情報です。「勘違いだったら…」とためらう必要は全くありません。その気づきと、最初の一歩が、ご家族を救います。

もう一つは、まず「今のありのままの状態を知る」ことから始めること。
健康診断は、今の幸せな生活を無理に変えるためのものではありません。まず、ご家族のありのままの体調を正確に把握し、その上で、より長く健やかに過ごすための選択肢をご提案したいと考えています。飼い主様とご家族がこれまで築いてきた生活を尊重しながら、専門的な視点で「健康+α」の毎日をお手伝いします。

当科の3つの特徴

1

健康診断と
日常ケア

定期的な健康診断と爪切りなどの日常ケアで、大切なご家族の健康をサポートします。

詳しく見る
2

安心のための
セカンドオピニオン

現在の治療への不安を解消し、安心していただけるよう専門的な視点からサポートします。

詳しく見る
3

負担を抑えた
精密検査

CTやMRIを使った高度な検査で、動物への負担を最小限に抑えながら、原因不明の症状の解明に取り組みます。

詳しく見る

気持ちを伝えづらい方へ

安心のためのセカンドオピニオンや精密検査をご希望の場合、本科のみではありますが、飼い主さんから直接ご予約をお取りいただくことも可能です。

飼い主様へ 診療の流れ

診療対象動物

あなたのご家族の動物がいるか、下記からお探しください。
※探しやすさを重視し、厳密な分類ではありません。異なる名前で同じ動物が重複して記載されている場合があります。

🐰 哺乳類

ウサギ

ウサギ

げっ歯類

ハムスター チンチラ モルモット シマリス リチャードソンジリス オグロプレーリードッグ ファットテールジャービル ファンシーラット ジャービル コビトハツカネズミ

その他

フェレット ヨツユビハリネズミ フクロモモンガ テンレック ミニブタ

🦜 鳥類

フィンチ

キンカチョウ ブンチョウ ジュウシマツ

インコ・オウム

小型
セキセイインコ マメルリハ アキクサインコ ウロコインコ コザクラインコ ボタンインコ
中型
オキナインコ コシジロインコ サザナミインコ コガネメキシコインコ オカメインコ ワカケホンセイインコ
大型
ヨウム モモイロインコ キバタン コバタン
ローリー・ロリキート
ゴシキセイガイインコ

ハト類

ジュズカケバト

家禽

アヒル ウズラ ニワトリ

猛禽

スピックスコノハズク アナホリフクロウ メンフクロウ ハリスホーク

🦎 爬虫類

カメ類

ケヅメリクガメ マルギナータリクガメ ギリシャリクガメ ロシアリクガメ スッポンモドキ ナガクビガメ マゲクビガメ イシガメ クサガメ
ニオイガメ アカミミガメ チズガメ マタマタ

カメレオン

エボシカメレオン パンサーカメレオン

トカゲ類

フトアゴヒゲトカゲ トカゲモドキ グリーンイグアナ マツカサヤモリ イロヌリアガマ ウォータードラゴン オーストラリアエリマキトカゲ テイラーカワリアガマ バタフライアガマ ホカケトカゲ テグー カイマントカゲ シュナイダースキンク ヨツスジトカゲ ベーコンミズトカゲ カナヘビ カベヤモリ
トゲオアガマ アリゲータートカゲ トゲオイグアナ ハリトカゲ スキンクヤモリ ニューカレドニアジャイアントゲッコー ガーゴイルゲッコー タマオヤモリ ヒラオヤモリ クレステッドゲッコー アオジタトカゲ イワトカゲ カブトトカゲ ツヤトカゲ イボヤモリ キャットゲッコー ササクレヤモリ トビヤモリ ヒルヤモリ ヨロイトカゲ
ヨルトカゲ オオトカゲ(モニター)

ヘビ類

コーンスネーク セントラルパイソン ボールパイソン マラヤンブラッドパイソン アオダイショウ
メキシカンブラックキングスネーク カリフォルニアキングスネーク シシバナヘビ ニジボア ヤスリヘビ

🐸 両生類

カエル類

ナイルガエル ベトナムコケガエル イエアメガエル フライシュマンアマガエルモドキ ナミシンジュメキガエル ミツヅノコノハガエル マヨルカサンバガエル アカトマトガエル ベニモンフキヤガマ アフリカウシガエル
クサガエル ツノガエル キンイロアデガエル ヤドクガエル チャコガエル バジェットガエル

イモリ・サンショウウオ類

マダライモリ オビタイガーサラマンダー ダスキーサラマンダー ウーパールーパー

※上記以外の動物についてもお問い合わせください。
動物の分類や流通状況は数年単位で変化するため、リストは定期的に更新されます。記載のない動物についても診療可能な場合がありますので、お気軽にご相談ください。

【重要】野生動物の診療について

当院では、野生動物に対する診療は行っておりません。

負傷または疾病により治療を必要とする野生の鳥獣を保護した時は、北海道・北海道獣医師会指定野生傷病鳥獣診療施設へご連絡いただくようお願い申し上げます。

お役立ち情報

ご家庭でのケアに役立つ資料をダウンロードしていただけます。

📋

日常健康チェック項目

ご自宅で簡単にできる健康チェックのポイントをまとめました。毎日の観察に役立ててください。

PDFダウンロード
🥕

食事の成分一覧表

各動物種に適した食事の成分と栄養バランスについて詳しく解説しています。

PDFダウンロード
💊

サプリメント成分一覧

エキゾチックアニマル向けサプリメントの成分と効果について当科が解説します。

PDFダウンロード

剖検について

なぜ剖検が必要か

エキゾチックアニマルの血液検査やレントゲン検査には、一応の基準値がありますが、まだまだ完璧ではありません。犬や猫、人間の医学で分かっていることが、そのままエキゾチックアニマルに当てはまるとは限らないのです。

例えば、体に炎症が起きると通常は白血球やCRPという数値が上がりますが、ウサギの場合はあまり白血球が上がりません。このように、まだ分からないことがたくさんあります。

剖検は、生きているときの検査では分からなかったことを明らかにし、将来同じような病気を早く見つけられるようになるための大切な第一歩です。これは獣医師だけでは進歩させることが難しく、飼い主さんとご家族(動物さん)のご協力があってこそ発展していく分野なのです。

突然死、原因不明、飼育環境による死亡を1つでも減らすために

ご自宅で突然亡くなってしまった動物さんが、なぜ亡くなったのかを知ることは、同じような悲しい出来事を防ぐためにとても大切です。突然死だけでなく、原因が分からなかった病気や、飼育環境が原因で起こった事故についても、剖検で分かることは、病気の早期発見や飼育環境の改善につながる貴重な情報になります。

実際の例:ハムスターに綿を与えることは良くないと知っていても、喜んで巣に運び込む姿を見ると、つい与えてしまうことがあります。元気な子もいますが、亡くなった子の剖検をすると、お腹の中(盲腸)に大量の綿と自分の毛が固まって詰まっていて、それが直接の死因だったということが分かります。このような経験により、次の子をお迎えするときには「綿は本当に危険なんだ」ということを心から理解していただき、安全な環境を作ることができるのです。

次の子、そして仲間たちのために

どうしても、ほとんどの動物さんは人間より短い命です。でも、あなたが一緒に過ごした経験があるからこそ、次にお迎えする子はもっと幸せな生活を送ることができるはずです。また、同じ種類の動物さんを飼っている仲間が世界中にいます。

剖検で得られた情報は、あなたが次の子をお迎えする日と、世界中の仲間たちのより良い生活につながっていきます。

剖検は、亡くなったご家族への最後のケアでもあります。ご不明な点やご心配なことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
ご協力いただけると幸いです。

よくあるご質問(FAQ)

飼い主様から

Q. 予約は必要ですか?
A. はい、専門的な診察をスムーズに行うため、完全予約制とさせていただいております。
Q. 健康診断ではどのようなことをしますか?
A. 身体検査、血液検査、レントゲン検査、糞便検査などを基本とし、動物種や年齢、状態に合わせて最適なプランをご提案します。
Q. 費用について知りたいのですが。
A. 症状や検査内容によって異なります。詳しくはお問い合わせください。

獣医師の皆様から

Q. 紹介患者の治療経過は共有してもらえますか?
A. はい、検査結果や治療方針について速やかにご報告し、密に連携させていただきます。
Q. CT検査だけをお願いすることは可能ですか?
A. はい、可能です。事前にご連絡いただき、日程を調整させていただきます。

診療に関する情報

関連組織・施設

酪農学園大学付属動物医療センター, 酪農学園大学, エキゾチックアニマル科, 江別市, 北海道

関連トピック・検査

エキゾチックアニマル, 健康寿命, 予防ケア, 健康診断, セカンドオピニオン, 精密検査, MRI, DECT, 死後検査, 剖検, CT検査, 血液検査, レントゲン検査, 糞便検査

哺乳類診療対象

ウサギ, フェレット, ハムスター, チンチラ, モルモット, ヨツユビハリネズミ, フクロモモンガ, テンレック, シマリス, リチャードソンジリス, オグロプレーリードッグ, ファットテールジャービル, ミニブタ

鳥類診療対象

セキセイインコ, マメルリハ, アキクサインコ, ウロコインコ, オキナインコ, コシジロインコ, サザナミインコ, ゴシキセイガイインコ, コガネメキシコインコ, オカメインコ, コザクラインコ, ボタンインコ, ヨウム, キバタン, コバタン, モモイロインコ, キンカチョウ, ブンチョウ, アヒル, ウズラ, ニワトリ, スピックスコノハズク, アナホリフクロウ, メンフクロウ, ハリスホーク

爬虫類診療対象

ケヅメリクガメ, マルギナータリクガメ, ギリシャリクガメ, ロシアリクガメ, スッポンモドキ, ジーベンロックナガクビガメ, ニシキマゲクビガメ, フトアゴヒゲトカゲ, ヒョウモントカゲモドキ, グリーンイグアナ, エボシカメレオン, パンサーカメレオン, マツカサヤモリ, イロヌリアガマ, ウォータードラゴン, コーンスネーク, セントラルパイソン, ボールパイソン, マラヤンブラッドパイソン

両生類診療対象

ナイルガエル, ベトナムコケガエル, イエアメガエル, フライシュマンアマガエルモドキ, ナミシンジュメキガエル, ミツヅノコノハガエル, マヨルカサンバガエル, アカトマトガエル, ベニモンフキヤガマ, アフリカウシガエル, マダライモリ, オビタイガーサラマンダー, ダスキーサラマンダー, ウーパールーパー