酪農学園大学付属動物医療センター
エキゾチックアニマル科

私たちの精密検査:2つのアプローチ

私たちは、動物たちの身体の状態や、飼い主様が何を知りたいかに合わせて、主に2種類の高度な画像検査を使い分けています。それぞれに得意なこと、特徴があります。

CTスキャン:短時間で、身体の隅々まで。

⏱️

一番の特徴は、とても早く撮影できることです。検査時間が短いので、動物の身体への負担を最小限に抑えられます。状態によっては麻酔を使わずに撮影できることもあります。短い時間で身体の内部を広く、鮮明に見ることができるため、多くの病気の最初の精密検査として力を発揮します。

MRIスキャン:脳や神経の病気の診断に。

🧠

CTスキャンとは異なる方法で身体の内部を調べる検査で、特に脳や脊髄といった神経系の病気を診断する際に、重要な情報を得ることができます。

飼い主様へ、かかりつけ医の先生へ

このホームページをご覧になって、「うちの子も詳しく調べてみたい」と思われた飼い主様もいらっしゃるかもしれません。その気持ちを、ぜひかかりつけの先生にもお話ししてみてください。

先生から「大学病院で一度検査してみようか」と背中を押してもらい、当センターへいらっしゃる方も大勢います。私たちは、飼い主様と地域の先生方との連携を何よりも大切にしています。検査で分かったことは詳細にご報告し、その後の治療はまた、信頼できるかかりつけの先生のもとで続けていく。そんな理想的な関係を目指しています。

気持ちを伝えづらい方へ

安心のためのセカンドオピニオンや精密検査をご希望の場合、本科のみではありますが、飼い主さんから直接ご予約をお取りいただくことも可能です。

知っておいていただきたいこと(鎮静・麻酔について)

安全な検査のために

高速撮影により無麻酔の可能性が広がりましたが、多くの場合、動物が検査中に動いてしまわないよう、鎮静や麻酔が必要になります。これは、正確で安全な検査を行うために不可欠な処置です。

もちろん、メリットだけでなくリスクも存在します。私たちは、検査の必要性、期待できること、そしてリスクについて、時間をかけて丁寧に説明し、飼い主様にご納得いただいた上で検査に進みます。どんな小さな疑問や不安も、遠慮なくご相談ください。